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Disease

脳卒中

疾患別

脳卒中について

脳の血管が破れる(出血)、または詰まる(梗塞)ことで、脳の神経細胞が障害される病気の総称。
「卒」は卒に(突然)「中」中る(倒れる)という意味。つまり、「突発する脳血管障害」のことを言います。脳卒中は、脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、一過性脳虚血発作に分類されます。

脳出血

脳の血管が破れ、出血した血液によって神経細胞を障害する
大きさや出血した場所によって手術になることもあります。主に高血圧や糖尿・肝機能障害、喫煙やアルコールなどの生活習慣や加齢が原因とされています。

くも膜下出血

脳動脈瘤破裂によるものがほとんどで、脳卒中のなかでも死亡率が高く重篤な病態です。
動脈瘤は先天的要因と後天的要因が重なって発生するといわれていますが、原因は不明といわれています。危険因子として、飲酒や喫煙、高血圧があげられます。

脳梗塞

脳動脈の閉塞や狭窄のため、脳血流が乏しくることで脳組織の一部が虚血になり一過性または永久的に脳機能障害を起こすことを言います。
脳梗塞の原因は高血圧や糖尿、脂質異常症などの基礎疾患に加え、肥満や運動不足、飲酒など生活習慣に大きくかかわっているといわれています。
また不整脈や弁膜症により心臓内にできた血栓が血流をふさいでしまうことでも脳梗塞を起こします。

一過性脳虚血発作

脳梗塞と同じ機序で起こった症状が24時間以内に消失するような状態のことを言います。脳梗塞の前兆ともいわれていますが、すぐに改善するために、放置してのちに脳梗塞を起こす人も少なくありません。

脳卒中の典型的な5つの症状

脳は部位ごとにつかさどる機能があり、障害される部位によってさまざまな症状を呈します。
このうちの一つでも思い当たる症状があれば、早期の受診が必要です。

  • 片方の手足、顔の半分のマヒ、しびれ(手足のみ、顔のみの場合あり)
  • 呂律が回らない、言葉がでない、他人の言うことが理解できない
  • 力はあるのに立てない、歩けない、ふらふらする
  • 片方の目がみえない物が二重に見える、視野の半分がかける、片方の目にカーテンがかかったように突然一時的に見えなくなる
  • 経験したことがない激しい頭痛がある

日常生活における問題点・困ること

脳卒中の後遺症

脳卒中の後遺症には運動麻痺や、マヒした手足の関節が固くなる拘縮、筋肉の過緊張により、つっぱたりこわばったりする痙縮、感覚障害、目の障害、構音障害、嚥下障害、高次脳機能障害など多岐にわたります。

脳卒中で入院すると、急性期治療を経て、自宅退院にむけてリハビリや生活習慣改善のための指導が行われます。
リハビリはその障害によってさまざまな訓練が行われます。リハビリである程度の機能回復をし退院しても、病気になる前の生活に戻っては、せっかく回復した機能が再び低下します。
自宅でも、介護保険を利用し継続したリハビリが重要と言われています。