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Disease

脊髄小脳変性症

疾患別

脊髄小脳変性症について

小脳を中心とした神経の変性によって生じる疾患の総称。
小脳以外に大脳、脳幹、脊髄、抹消神経の変性が及ぶ場合があり様々な症状がみられます。
小脳の障害よりも下肢の痙性が強い痙性対麻痺も含まれます。
脊髄小脳変性症には数種類の病型があり、発症時期も異なります。10代で発症するタイプもあります。

原因

遺伝性と非遺伝性がありますが、いずれも原因不明とされています。

治療

現時点では対処療法しかなく、症状を和らげるための薬物療法に平行して、運動機能の維持や残存機能の活用を目的としたリハビリが行われます。

各病型に共通する症状

小脳は身体のバランスや平衡感覚などを司り、全身の筋肉の緊張と運動を調節し姿勢を保持する働きがあります。小脳性運動失調をきたすと、複数の筋肉をバランスよく協調し動かす事ができなくなるので、具体的には箸が持てない、字が書けないなど、細かい動きがしにくくなり、呂律が回りにくく、言葉が滑らかにでなくなります。他にも、排尿障害や便秘などの自立神経障害、長期化すると嚥下障害を認める事があります。

リハビリ内容

小脳失調症状により体幹のバランスが崩れ転倒しやすくなります。運動機能の維持や残存機能の活用のため、バランス訓練や歩行訓練がかかせません。